捨てるのではなく、手放すという選択
- さち おおし

- 2024年12月1日
- 読了時間: 3分
更新日:9月23日

私たちの心には、長い間抱え続けてきたものが存在します。
それは、過去の痛みや思い出、大切にしていた価値観や信念かもしれません。
しかし、その重さが、自分自身を動けなくしていると感じることはありませんか?
「捨てる」ことへの抵抗感
「もうそれは捨てるべきだ」と言われることがあります。
でも、簡単に捨てられるものではありませんよね。
捨てるという言葉は、
まるで自分の中から大切なものを無理やり切り離すような感覚を伴います。
それは、心に新たな傷を作ってしまうような気がしてしまう、
ということなのだと思います。
大切だったからこそ、愛していたからこそ、信じていたからこそ、捨てることができない。
しかし、その気持ちは自然なことです。
捨てられないからと、自分を責めるようなことではありません。
「手放す」という選択肢
でも、「手放す」という言葉に目を向けてみてください。
手放すという行為は、捨てることとは違います。
手放すとは、過去を否定したり、忘れたりすることではありません。
むしろ、それを優しく受け入れ、「ありがとう」と感謝を込めて、
そっと肩の荷を下ろすようなものです。
手放すことで過去と決別するのではなく、
過去を抱きしめ、今の自分を生きる選択をするということなのです。
「手放す」とは何か
手放すとは、こうした行為です。
感謝をすること: その経験があったからこそ、今の自分があると認める。
自分を許すこと: 「これでよかった」と自分に優しく声をかける。
そっと置いていくこと: 無理に切り離すのではなく、心の片隅に優しく置く、あるいは自分の外にそっと置いておく。
このプロセスは、過去を消し去るのではなく、
その重みを軽くするものです。
抱えてきたものには意味がある
これまで抱えてきた痛みや思い出は、決して無駄ではありません。
それがあったからこそ、あなたは成長し、今の場所に立っています。
手放すことは、その過去を否定することではなく、
その経験を一つの物語として受け入れることです。
そして、新たな一歩を踏み出す選択をすることでもあります。
焦らず、少しずつ手放す
手放すという選択は、急いで行わなくて大丈夫です。
時間をかけて、少しずつ、自分のペースで進めていけばいいのです。
手放すことで、心が軽くなり、新たな未来を受け入れる準備が整います。
それは、あなた自身が新たに歩み始めるための自然なプロセスでもあるのです。
最後に
もし、今抱えているものの重さを感じているなら、
捨てるのではなく、手放してみませんか?
心の中に「ありがとう」の気持ちを持ち、
その荷物をそっと置いていくことで、あなたの心にスペースが生まれます。
そして、そのスペースが、新しい世界があらわれる日を生み出すことになるでしょう。




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